学会は正式には学術総会とか学術大会といいます。変な宗教のことではありませんよ。
学会とは?
心理学者は学会で発表することも仕事です。心理学に関する学会はたくさんあります。
国内の地域でおこなわれる小さめの学会、日本全国から心理学者が集まる学会、国際学会など。学会の内容も、細かい分野にわかれています。
大学教授によっては、大学4年生にも学会発表させることもあります。
大学院生の学会発表は、ほぼ必須です。発表の仕方については、事前に教授より細かい指導があります。
学会発表には、2パターンあります。
口頭発表とポスター発表です。口頭発表は、会場に話を聞く人がいて、発表者は制限時間内に発表します。とても緊張します。
ポスター発表は、研究内容を大きなポスターにして指定の場所にはります。
そして、学会参加者が見学にくるので、質問されたら答えたりします。積極的に、自分からアピールすることもあります。こちらのほうが、気が楽です。
どうしたら、学会発表できるかといいますと、、、
まず、学会会員になります。学会会員になるには、”会員の推薦”が必要な場合がほとんどです。学生でしたら、担当の大学教員が推薦してくれます。
学会会員以外の方は、発表できませんが、見学はできる場合があります。
学会会員になったら、ホームページなどで、発表者の募集がありますので、期限までに、論文を書き上げ応募します。応募者を学会が審査し、合格したら発表することができます。
気になる学会参加費・出張費用ですが、基本的に大学からだしてもらえます。しかし、各大学・学部により異なりますので、絶対出るとは限りません。
はじめての海外旅行が国際学会!!なんて学生さんもいます。学会ついでに、空いた時間で少しくらいは観光することもできます。
心理学者に限らず、学者・研究者は、学会発表することが必須です。なので、「人話すのが苦手だから、地味に研究していたい…」といった考えの人には向きません。
今、活躍されている心理学者の方でも、最初はみんな緊張して、うまくしゃべれなかったりします。
学者という仕事は人前で話したり、学者仲間とのコミュニケージョンが大事になる仕事なので、人見知りは、早めに克服しましょう。
『学会発表』のまとめ
●学会発表 ★★★★★ 学会発表は心理学者の大事な仕事。
●研究者・学者 ★★★★★ 人見知りの人は向きません。
●学会誌 ★★★★★ 学会誌に投稿し、掲載されることが学者の実績になります。
★★★★★ 難易度が高い ★★★ 普通 ★ やや簡単
心理学者 PICK UP
立正大学
人間関係における「好き」「嫌い」を決定づける「何か」を、多角的に観察、実験、調査、分析することで明らかにする、それが私の研究する「対人心理学」です。
●立正大学 心理学部 対人・社会心理学科
齊藤勇 先生 (社会・組織・コミュニケーション)
札幌国際大学
罪悪感を心の中に抱き続けるというのはめずらしいことではありません。
過去のことをいつまでも気に病んでいるのは苦しいことですが、かといって、罪悪感を全く抱かないというのも困りものです。
悪いことをしたときに「悪い」と感じる心=「良心」がなかったとしたら、世の中の秩序は成り立ちません。
これまで罪悪感に関するデータを集めて、そのメカニズムを解明するために研究に取り組んできました。
「バレたらどうしよう」と不安を抱く人、「誰にも迷惑をかけないし…」と平気な人、人から責められるようなことではないのに自分を許せない人など、罪悪感の体験は様々です。
そして、持って生まれた気質や子どもの頃からの経験、人との関係、文化など様々なことが罪悪感に関係しています。
研究が進むほど興味が深まっていく、それが心理学の面白さです。
●札幌国際大学 人文学部 心理学科臨床心理専攻
岡田顕宏 准教授 (心理学 ・臨床心理学 ・心理検査)
心理学系学会のリンク集
心理学の学会はたくさんあります。