産業心理学とは、学校などの産業の中で生まれる様々な人の心の動きを研究する学問です。
大きく分けると3つの分野が存在します。
1つ目の分野が「集団のなかにいる人の心理学」です。
集団に対して説得力を持たせるための話し方や、あなたが集団の中でよい印象をもってもらうための方法など、集団を個人と同じくひとりの人と見なして、その中で生まれる心理について学びます。
2つ目の分野は「消費行動の中でみられる心理学」です。
パンを買うなど消費に関係する心理を学ぶことができます。購入者側が望んでいることを知るために行うべきマーケティング方法や、値下げしたときに実際の価格以上に安くなった印象を持たせるための方法などを学習します。
また、商品の値段が上中下の3つにわかれていたら、買う人は無意識のうちに真ん中の価格の商品を選んでしてしまうことなど、買う側の心理についても教えているのが特徴です。
最後は「人の健康に関わる心理学」。
心理と健康のつながりについて教えており、うつ病などの心の病気が体にどのような影響を与えるのかを学んだり、高ストレスの環境下だと人の体はどうなるのかなどを知ることができます。
同時に鬱病患者への適切な治療やカウンセリング方法、ストレスを受け流したり克服する方法についても研究します。
●組織心理学とは
組織心理学とは『組織における心理学』と読んで字の如くです。「個人の心理」が集団になると、どのような影響力を出し合い変化するのかを研究します。
産業カウンセラーの受験資格が取得できる大学
●神戸女学院大学 人間科学部 心理・行動科学科
●新潟医療福祉カレッジ 福祉心理科
●金城学院大学 人間科学部 多元心理学科
●天理大学 人間学部 臨床心理専攻
●聖カタリナ大学 人間社会学科
●静岡産業大学 心理経営学科
●茨城キリスト教大学 生活科学部 心理福祉学科
●田園調布学園大学 人間福祉学部 心理福祉学科
●埼玉工業大学 人間社会学部 心理学科
●奈良大学 社会学部 心理学科
●駒沢女子大学 心理学科
●人間総合科学大学 人間科学部
産業カウンセラーの資格
産業カウンセラーは人間関係やストレスなど、職場での心の悩みをカウンセリングする専門家。
産業カウンセラーとは、職場でカウンセリングを行う人のこと。
心理学的手法を用いて、働く人たちが抱える心の問題を本人の力で解決できるように導いていく。
人間関係によるストレスやリストラなど、心のケアを必要とする人は年々増加しており、そのニーズも高まっている。
資格は、(社)日本産業カウンセラー協会が認定するもので、カウンセリングに必要な学識と技能を評価するための試験(年1回)に合格すると取得できる。
(スタディサプリ 産業カウンセラー参照)